複数回のヘルパー訪問で安心!認知症の在宅生活を継続する方法

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Yahoo!japanニュースに認知症の母を介護するフジテレビの須田アナウンサーの苦悩のニュースが出ていました。

施設介護に対する罪悪感があったり、在宅介護では介護者自身の仕事との両立が難しく、介護では離職を余儀なくされるなど 施設介護か在宅介護かの選択における悩みを持つ介護者は多くいます。
最期まで在宅での生活を望んでいる高齢者は約6割と言われていますが、現実は8割以上が病院などで最期を迎えています。本人の想いや尊厳を大切にするための方法を提案します。

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知られていない在宅で過ごすための支援体制

「いまがいいとは思わない」94歳の母を介護するフジテレビ・須田アナウンサー 施設か自宅か葛藤の日々


特にスウェーデンでは、日本の市町村にあたる「コミューン」とよばれる各自治体が高齢者福祉に責任をもち、専属の介護士が一日に何度か住まいを訪ねることで、独り身でも認知症でも9割の高齢者が自宅で過ごすことを可能とする、在宅介護体制が整っている。


Yahoo!Japanニュースより引用

日本にも1日に何度か自宅を訪ねて様子を見てくれる介護保険のサービスがあることをご存知でしょうか。それが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護です。ケアプランに基づき必要に応じて365日24時間対応が可能です。
通常、安否確認が必要なご利用者に対しては訪問介護を利用することが多いですが、訪問介護のサービスは1回ごとの介護報酬が発生するため、1日複数回のサービスを毎日利用すると支給限度額を超えてしまい、超えた分は保険ではなく全額自己負担が必要になることで、利用者の負担がかなり大きくなってしまうため、認知症の生活を支えるには利用しにくいのが現状です。また、夜間帯や日曜日などに活動するヘルパーの数が少ないため、サービスを受け入れてもらえないことが大きな課題となっています。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は平成24年の介護保険改正時に創設された地域密着型サービスでその特徴は、
1.定期的な巡回型サービスにより短時間の訪問を1日に複数回行うこと
2.随時対応として緊急時などに通報できるシステムを利用することができること
3.必要に応じて定期の訪問以外に随時対応として臨時の訪問、対応が可能であること
4.医療ニーズの高い利用者が主治医の指示による訪問看護を受けられるだけでなく、医療と介護の連携を密にするため、月に最低1回は看護師が自宅を訪問し日常生活上アセスメントを実施する
ということが挙げられます。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のケアプラン例

定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス利用

ケアプランの組み方の一例です。認知症の方はある程度は自分でできることもあり、自分のペースを崩したくない人も多いですので、その人らしい生活を尊重しながら必要なケアや安否確認を実施することができます。ご家族で対応することが可能な場合はキャンセルも逆に急にサービスが必要になった場合の追加も柔軟に対応することができるのも、魅力の一つです。
夜中に混乱して手あたり次第に電話をかけるような認知症の場合に、定期巡回の事業所につながり話を聞いてもらうことで、落ち着いた事例もあります。定期巡回サービスの職員は24時間事業所に配置されているため、必要があればいつでも駆けつけてもらえることは大きな安心につながります。

利用に関する条件や単位数などはコチラが参考になると思います。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護で覚えておきたいメリットデメリット

ケアマネジャーや在宅介護に携わる従事者から、認知症や独居の事例だけでなく様々な事例で定期巡回・随時対応型訪問介護看護を活用することで、在宅生活継続の可能性を提案できるようになるといいですね。

寺岡 純子

合同会社カサージュ 代表
主任介護支援専門員/BCAO認定事業継続管理者/看護師
急性期の看護師を経験した後、1999年に介護福祉の世界に転向
前職場では、介護事業の運営と約400名の部下育成に携わる
現在は、独立し居宅介護支援事業所を運営する傍ら、介護研修事業を展開
特に、介護BCPは介護現場とBCPの両方を理解している講師としてさまざまな方面から高く評価をいただく

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