地域密着事業とは地域包括ケアの考えのもと、認知症や介護度が重度になったとしても、できる限り住み慣れた地域で暮らせることを目的に創設されたサービスです。
地域密着型サービスの特徴
地域の特性を生かしたサービス提供を行えるように、事業所の指定や監督者は市町村等となります。事業所の特徴としては、小規模の施設やサービス時間を短くし、回数を多く利用できるようなサービスなど柔軟なサービスが受けられるように設計されています。
地域密着サービスの対象者
地域密着サービスの対象者は原則として、サービス事業所と同一の市町村に在住している人になります。また、介護度により受けられないサービスもあるため注意が必要です。
地域密着事業の種類
利用店員が19名未満の小規模のデイサービスは地域密着型通所介護と位置付けられます。サービス内容は通常のデイサービスと同様に入浴、食事や機能訓練、レクリエーションなどとなります。要介護の認定を受けている人が利用できます。
利用定員が12名までの小規模のデイサービスで認知症の高齢者を対象にしています。日常生活の介護や機能訓練を受けます。要介護・要支援の認定を受けている人が利用できます。
- 小規模多機能型居宅介護/介護予防小規模多機能型居宅介護
⇒(介護予防)小規模多機能型居宅介護について詳しくはコチラ
小規模多機能型居宅介護に訪問看護が加わり、自宅に看護師が訪問し主治医の指示のもと医療ケアの提供を受けられるなど、介護と看護が一体的に提供されます。利用は要介護の認定を受けている人のみです。
⇒夜間対応型訪問介護について詳しくはコチラ
⇒定期巡回・随時対応型訪問介護看護について詳しくはコチラ
- 認知症対応型共同生活介護/介護予防認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
認知症の利用者が1ユニット5~9人の共同生活を行う施設で、日常生活の介護を受けます。一人一人の能力に応じて可能な家事を分担したり、リハビリをすることで認知症の進行を防げるようにします。要介護または要支援2の認定を受けている人が利用できます。
定員30人未満の軽費老人ホームや介護専用有料老人ホームなどで生活し、日常生活上の世話や機能訓練などが受けられます。要介護認定を受けている人に見が利用できます。
定員30人未満の小規模な特別養護老人ホームです。常時介護を必要とする利用者に対して食事、排泄、入浴などの生活上の介護や機能訓練、健康管理が行われます。明るく開放的な雰囲気で、家族や地域の人との交流を重視した運営を行うこととされています。要支援認定の人は利用できないほか、新たに入所する場合はやむをえない場合を除き要介護1,2の人は入所出来ません。
要支援の認定では利用ができないサービスがあるなど注意が必要ですが、できる限り住み慣れた地域での生活が継続できるように活用して行きましょう。