便利で使いやすい食事の宅配サービスは治療食もOK!

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はじめに

食事は生活の中ではすべての人にとって必要不可欠なものですが、状況によっては常に手作りで調理することが難しいこともあります。

そんなときに強い味方になるのが食事の宅配サービスです。食事の宅配サービスには1食ずつ宅配されるものと、冷凍にしてまとめて配達されるものがありますが便利なのはまとめて配送されるものです。

しかし、宅配サービスに興味があるけれど、数が多すぎてどこの業者が良いのかわからないと思われる方も多いのではないでしょうか。この記事では、自分に合っているのはどこのサービスなのかを知ることができるように、数ある宅配サービス業者の中から選りすぐりの業者の特徴を比較してみました。ぜひ、ぴったりのサービスを選んで安心とゆとりのある食生活を目指しましょう。

 

食事の宅配サービスを選ぶときのポイント

食事の宅配サービスの事業者を選ぶときに、気をつけておきたい点があります。食事を楽しみにしているという人は多く、また健康の維持にも大きく影響します。次のような宅配サービスを選ぶときのポイントを押さえて、自分に合ったところを選べるようにしましょう。

メニューが少ないと飽きてしまう

食事は毎日のことですので、同じメニューが繰り返されると飽きてしまいます。これが、宅配の食事が継続できない原因となる大きな理由のひとつです。メニューがどれくらい豊富なのかをチェックするようにしましょう。

また、好き嫌いの多い人はメニューの傾向を見たり、自分でメニューを選べぶことができるのかが重要なポイントになります。

逆に好き嫌いがあまりなく、メニューを決めてもらって手軽に利用したいという方はセットになっていたり毎日の献立が決まっているようなものを選ぶようにするとよいでしょう。

高齢者には治療食に対応しているものが良い

高齢者の場合はもともと持病があったりすることも多く、また病気になりやすいということから食事制限を行わなければならない状況に代わってしまうことも考えられます。そのため、様々な状況に対応が可能なように、治療食に対応しているサービス業者を選ぶようにすると良いでしょう。

このようなサービス業者のメニューは管理栄養士が健康面を考えて作成しているため、健康状態の維持改善にも役立つことになります。

治療食に対応している内容としては、カロリー制限や減塩、たんぱく質制限などが挙げられます。また、高齢者の場合はこれ以外にも食事のやわらかさも重要なポイントとなります。口の機能が衰えてくると普通の食事の形態では、咀嚼が困難になったり飲み込みにくくなります。そうすると、貯めることが苦痛になってしまい、食事量が減ってしまうというようなことがおこり、健康状態への悪影響をもたらす恐れがあります。

しかしこのような場合でも、やわらかい食事にすることで食事の摂取がすすみ、しっかりと栄養を取ることが可能になります。そのため、治療食への対応に加えて食事の硬さにバリエーションがあるようなサービスを選ぶようにすることが高齢者の宅配サービスのポイントになります。

価格

食事にかかる費用はあまり多くとれないと考える人も多いでしょう。そのため、食事の宅配サービスの価格もしっかりチェックしておく必要があります。

また、送料がかかるものとかからないもの、定期購入にすると割引があるものなどもありますので、しっかりと比較することが重要です。

しかし、一番は味が合うかや自分にとって使いやすいかという点になってきます。中にはお試し価格で利用できるものもあるため上手に活用して価格に見合っているかをチェックしていきましょう。

保管場所

冷凍で届く宅配サービスの場合、冷凍庫に入りきらないのでは無いかという問題が出てくることもあるでしょう。

配食サービスによっては、保管用の冷凍庫を貸出してくれるところもありますので、活用してみてください。

食事の宅配サービスはどんな人が利用しているの?

食事の宅配サービスを利用するというと手抜きをしているというイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、主婦が自宅で朝から夜まで家事を行っていた時代とは違います。実際に食事の宅配を利用されている方は、各年代で年々増加傾向にあります。

高齢者の利用が増加中

高齢者は買い物に行くことが困難であったり、自分で調理をするとけがや火の元への心配があります。そのような時には介護保険を利用してヘルパーさんに調理をしてもらうということが、以前はよく見られていました。

しかし、最近では介護保険制度の改定によるヘルパーの滞在時間の減少や、ヘルパーの数が足りないためサービス自体の受け入れができない事業所が増えているなどがあり、ヘルパーに調理をしてもらうことはかなり減っています。

それに代わるものとして、温めるだけなので高齢者でも簡単に調理が可能な宅配サービスを利用する高齢者が増加しています。

高齢者が自分で注文されることもあれば、親御さんを心配した子供さんが親の代わりに注文したり、食事の援助として贈られたりするケースも見られます。

レンジで温めるという行為を高齢者自身が自分で行うことは、自立という観点でいえば人に頼りっぱなしの生活を送りよりもずっとその先の生活に良い影響を与えることになります。

できることは自分で工夫をしながら行うことが、介護が必要な状態を先延ばしにすることにつながって行くという視点から見ても、介護予防にとってはとても有効な対策にもなりメリットは大きいです。

治療食が必要な場合

高血圧や腎臓病に対応した食事などの治療食では、病院と同様に管理栄養士さんがメニューや献立を考えています。ですから、バランスよく栄養をとることができるだけでなく、自宅では難しいたんぱく質の制限やカリウムの制限が必要な場合でも正しく食事療法を行うことが可能です。

また、食事に関する相談ができるサービスが付随している宅配サービスもあり、食を通じて療養生活の不安を改善することも可能なため安心して療養生活を送ることができるでしょう。

単身赴任で料理ができないとき

単身赴任との場合自炊をすることが苦手な場合、毎日外食やコンビニでのお弁当では栄養のバランスも心配です。そんなときにも宅配サービスであれば、毎日栄養バランスの良い食事をとることができるため安心です。しかも、外食やコンビニのお弁当に比べて価格もリーズナブルに抑えることができるでしょう。

昼間はお仕事の単身赴任の方には、宅配BOXや玄関前配送のできるところの商品がおすすめです。

カロリーが気になる人のダイエットにも最適

管理栄養士が栄養バランスだけでなくカロリーの調整もされているため、特に体型が気になりカロリーを気にしている、無理なくダイエットをしたいという方にも最適です。どのくらいのカロリーになっているかはサービスによって違いがありますが、1食あたりのおかずだけで220~300kcal に抑えることができます。

調理方法はどうするの?気をつけること

食事の宅配サービスは冷凍の状態で配達されるものが多く、調理方法はほとんどの場合が電子レンジで加温するだけで簡単に出来上がります。ただし、加温時間が5分残後かかったり、加温後の食事の入れ物が非常に熱くなっていたりするため、やけどをしないように気をつけて下さい。

また、パッケージを少し開けてからレンジに入れなければいけないものは、力のない高齢者では開けにくいものもあるでしょう。このように、調理自体は簡単ですがパッケージを開けるのに苦労しないかどうかも、宅配サービスの種類を決める時に確認するポイントになります。

気になるのはやはり味!おいしくないのでは?

毎日の食事のことですのでおいしくなければ続けられないですし、味については気になるところだと思います。口に合うか合わないかは人によって好みが違っては来ますが、どの宅配サービスの食事もなるべくおいしく食べられるように味付けに工夫がされています。

たとえば、塩分の制限食ではできるだけ素材の味を引き出せるような工夫がされていて、塩分はほとんど使っていないにもかかわらず、だしや香辛料を上手に使うことで味がしないというようなことはなく、通常とあまり変わらずにおいしく食べられるような味付けになっています。

しかし、好みは分かれてくるので自分に合った味付けのところを選べるように最初は少量のお試しセットを食べ比べて比較すると良いでしょう。

また、同じところの食事ばかりでは飽きてしまいがちになるため複数の宅配サービスを併用するのも飽きずに継続できる工夫になります。

まとめ

たくさんある食事の宅配サービスですが、その中から自分に合うところを探すことで手作りにはかなわないかもしれませんが、日々の買い物や食事を作らなければならないという負担感の軽減につながることでしょう。ぜひ一度、宅配での食事を訪問介護のヘルパーの代わりとして利用してみてはいかがでしょうか。また、疾患に応じた食事療法を確実に実施したり、外食などによる栄養の偏りをなくしていつまでも健康を維持できるように活用してみてください。

寺岡 純子

合同会社カサージュ 代表
主任介護支援専門員/BCAO認定事業継続管理者/看護師
急性期の看護師を経験した後、1999年に介護福祉の世界に転向
前職場では、介護事業の運営と約400名の部下育成に携わる
現在は、独立し居宅介護支援事業所を運営する傍ら、介護研修事業を展開
特に、介護BCPは介護現場とBCPの両方を理解している講師としてさまざまな方面から高く評価をいただく

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