介護で転職を成功させるための準備と3つのポイント

介護の仕事はどこも人材不足が悩みの種です。裏を返せば、転職先はいくらでもあるのが現状で有効求人倍率は4倍を超えていて売り手市場も甚だしいです。
だからと言って、今の職場が気に入らないからと言って安易に転職しても大丈夫とは言いきれません。転職を成功させるためには事前の準備もしっかりと行い、せっかくの転職で失敗しないようにしていきましょう。

実際に採用にかかわってきた視点から、転職を優位にすすめる準備についてお伝えしていきます。

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<ポイント1>書類選考での着眼点

せっかく転職するのですから、良い事業所に就職したいと思いますよね。優良な事業所はいくら人員が足りていなくても、応募者に対して誰でも採用ということはしません。応募者の人柄や考え方、問題解決能力など介護職として適正かどうかはきちんと見極めます。

では、具体的にどのような部分を見ているのでしょうか。

1.転職歴・勤務継続期間

社会人になっての期間にもよりますが転職回数が多かったり、1事業所での勤務継続期間が数が月など短いものが続いていると忍耐力や問題が起きればすぐに転職する人とみなされることがあります。中には転職回数何回以上は面接しないという厳しいところもあります。

実際に転職して勤務を始め数が月して考えてみたら、思っていたのと全然違ったという場合もあります。転職は事前の準備をしっかりとして無駄な転職をしなくてよいようにしていきましょう。

もし、転職回数が多い場合はしっかりとその理由を伝えます。言い訳や職場のせいにするのではなく、新たな職場で学ぼうと思ったことなどを伝え、前向きな転職であることをアピールできれば良いと思います。

2.就業に空白期間がないか

勤務に空白期間がある場合は気になります。きちんと説明できるようにしておきましょう。面接などでは言いにくいことは言う必要はありませんが、下手に隠そうとすると印象は良くないです。面接をする前の段階から怪しまれないように、きちんとありもままを記載しておきましょう。

学校や勉強のために終了していない時期があった場合には、どのような学びがあり仕事に生かせるのかを伝えていくと良いでしょう。

3.資格要件

応募職種の資格要件を満たしていないのに応募される方が時々おられます。この時点で、募集要項をしっかりと読んでいないとみなされますし、要件を満たしていないので書類審査で落とされてしまいます。他の職種でもよければということで、職種を変えての打診をすることはありますが最初の印象は良くないと思います。保険者によって同じ職種でも資格要件が違っている場合もあります。応募前には職種の資格要件はしっかりと確認しましょう。

4.写真

すごく重要視するわけではないですが、履歴書に貼付する写真はきちんとしたものを準備しましょう。時々スナップ写真を切り取ったものや、Tシャツで写っている写真を張ってこられる方がいます。第一印象が良くないのは得策とは言えません。写真はきちんとしたものを準備し、なければ撮りに行くようにしましょう。

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<ポイント2>面接対策をしておく

以下は面接での質問の一例です。介護の仕事をする上で、どのような人柄なのかを知るポイントになるような質問は、事前に自分の言葉で伝えられるように考えておきましょう。

1.志望動機

どこでも必ず聞かれると思うので、皆さん事前に考えて面接に望まれることでしょう。なぜその仕事がしたいのか、だけでなくなぜその事業所を希望するのかをしっかりと伝えましょう。

ここでは、仕事に対する熱意が見られています。介護の仕事のどのような部分にやりがいを感じているのかや、その事業所で自分がそのような役割を担っていきたいと思っているのか、ご利用者にどのようなサービスを提供したいと考えているのかを事業所の特色に絡めて伝えることができればよいでしょう。

事業所へ別にどこでもいいと思っているのかと伝わっては印象があまり良くないです。他の事業所の選考も並行して行っている場合は隠さずに伝えることもマナーです。採用の内定をもらって、実は他社も応募していてそちらに決まりましたということもありますが、他社の選考状況は伝えておくほうがいいでしょう。その上で事業所が第一志望であれば、そのこともしっかりと伝えましょう。「もし御社に採用されなかった場合の生活のことを考えて他社も応募しています」と言うように伝えることで採用側にはマイナスにとられることはないと思います。

2.長所と短所

自分の長所と短所に関しては自己理解ができているかを見られています。自分の長所を生かした能力の向上、また、自分の短所も理解していてそれを補うためにどういうことを気を付けているのかをしっかりと伝えていきましょう。

3.チームワークに関して

介護の仕事にはチームワークが欠かせません。様々な年齢や職歴、今までの経験の職員が集まり職場で起こる様々な課題に対しても解決をしていかなければなりません。その中で、自分はチームワークを構築するためにどの様な事を意識しているのかや過去にうまく言った事例や自分がリーダーシップを発揮できた事例などがあればアピールできるポイントになります。特に将来のビジョンとしてリーダーや管理者などの役職を目指したいのであれば、ここはしっかりと押さえておきたいポイントになります。

介護の仕事がまだまだ初心者である場合には、自分がチームメイトとして先輩たちとどのようにしてうまくやって行けると考えているのかを伝えていきましょう。

4.メンタル面に関して

介護の仕事は身体的にも精神的にもストレスが大きいです。中にはメンタル面での調子を悪くして休職した経験がある人もいるでしょう。このことは、本人からすれば隠してきたいことかもしれませんが、明らかに嘘をつくことはお勧めしません。入職後に嘘がばれると最悪の場合、採用が取り消しになったり、試用期間の延長となることがありますので気を付けましょう。

5.以前に勤めていた会社の悪口を言わない

面接では以前の職場をなぜ退職したのかの理由を聞かれることもあります。この時に、前の職場がいかに良くない職場だったかや、上司の悪口を言ってしまう人がいます。本人からしてみると思うところもいろいろあり、退職の原因になっているのでしょうが、面接官からするととても印象が悪いです。面接官として一方の言い分だけを真実としてとらえて同情するようなことはまずないですし、事実はどうであれ、自分に都合の悪いことは相手のせいにしていると思われることはマイナスにしかなりません。言いたい気持ちを抑えて、前向きな発言が出来るようにしておきましょう。

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<ポイント3>応募する事業所のことを良く調べておく

自ら問い合わせをする

採用が決まり、勤務を開始してからこんなはずではなかったということがないように事前に事業所のことはしっかりと調べておきましょう。ただし気を付けなければならないのはWEBでの情報は鵜呑みにしないことです。特に口コミに関しては、退職者で良いことを書く人はほとんどありません。悪意のある悪い口コミに左右されないようにしましょう。

採用条件などは問い合わせをすると回答してもらえますが、あれこれ聞きにくいということもあります。事業所のHPでわかる範囲のことは調べて、ポイントを絞って問い合わせをするとよいでしょう。事前に事業所の見学をすることで雰囲気を知ることもできます。可能であれば見学させてもらうのも良いでしょう。

転職エージェントを活用する

転職エージェントは事業所の情報を知るにはぜひ活用したいです。募集している事業所の情報もたくさん持っていますし、実際に事業所を訪問したり採用担当者と細かい話をしたりしているので、情報を良く知っています。自分で直接聞きにくい様々なことも、エージェントを通してであれば事前に事業所に確認してもらうことが可能になります。エージェントを通しての採用は紹介料がかかるため、取らない事業所もありますが、裏を返せば紹介先は資金力のある事業所であるとも言えます。

ただし、信頼できる実績のあるエージェントを選ぶこと、複数登録して自分に合っているところから紹介してもらうなどの事前準備も転職を成功に導くポイントになります。

最後に

いかがでしょうか。これらのことを参考にしていただき、自分のあった転職先を見つけ、イキイキと仕事が出来るように参考にしていただければ嬉しいです。内定を承諾したのちに辞退するようなことがないように事前にしっかりと調べて、良い転職活動をしてくださいね。


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